東芝が債務超過を回避の見通しも、前途はまだまだ多難です。
こんにちは、管理人Kです。
経営再建中の東芝が、債務超過を回避の見通し、というニュース。
債務超過回避のポイントは以下の3つ。
- 増資により6,000億円の資金調達ができたこと
- 米電力会社への保証金を一括で払ったことで生じたWH債権を1,700億円で売却できたこと
- WH債権を売却できたことで損金が確定し、税負担を2,400億円軽減できたこと
詳しい解説は以下の記事を参考にしてください。
①はともかく、②③は会計上のテクニックによるものであり、
決して前向きなニュースではありません。
少なくとも、
「売上が絶好調なので債務超過解消できました!」
ではないわけです。
半導体メモリ事業は絶好調ですが、既に売却が決まっています。
「手足を切ってダイエットに成功した、と言っているようなもの」
と例えている人がいましたが、上手いなと思いました。
東芝のこれからの事業は発電所・プラント設備、システム開発や、
ビル、オフィスなどの設備、鉄道のシステムなど、社会インフラがメインです。
もう私たちが知っている、家電メーカーではありません。
不正会計で社会を欺き、
時代の移り変わりに対応できなかった悪い例となってしまいましたが、
社会には必要な存在には違いないはず。
EV化やIOTの波に乗り、
何とか頑張ってほしいと願っています。