高校で5教科を学ぶ2つの理由
こんにちは、管理人Kです。
「三角関数は生きていくのには必要な知識ではないのだから、選択制にすればよい」
と発言したことが、ネット上で物議を醸しています。
これに限らず高校で学ぶ5教科は、どれも「生きていくのに不要」と批判されることがよくあります。
管理人も学生時代は橋下氏と同様の意見でしたが、現在では「高校の5教科にも学ぶ意義がある」という考えに変わっています。
そこで今回は「高校で5教科を学ぶ理由」について管理人の考えを書いてみたいと思います。
管理人が考える「高校で5教科を学ぶ理由」は大きく2つあります。
1つめは「考え方」や「思考法」を体系的・網羅的に身に付けるため。
5教科はそれぞれ求められる「考え方」や「思考法」が異なります。
国語の場合は、文章読解力や文脈、感情を読み取る力。
数学の場合は、論理的思考力やツールを使って回答を導き出す能力。
英語の場合は、国語同様の読解力に加え、暗記力や多言語を学ぶ入口として。
社会の場合は、過去と現代を結び付けたり、資料から情報を得るイメージ力。
理科の場合は、仮説を立て、それを実際に実行する能力。
このどれもが、社会で生きていく上では必要不可欠な能力ばかりです。
「知識」としての5教科は義務教育までで充分かもしれませんが、そこからさらに高度で難解な問題に取り組むことで、こうした「考え方」や「思考法」のトレーニングをしている、というのが、高校で5教科を学ぶ1つの意義だと思います。
2つめは「選択肢」や「視野」を広げること。
5教科を学ぶことで、現代社会を構成している要素の基礎知識を幅広く学ぶことができます。
国語や社会は政治・法律・経済の入り口。
英語は国際社会へ出ていくための第一歩として。
理科や数学は自然現象の解明や、ものづくりの入り口です。
先に上げた「三角関数」も、以下のような場面で使われています。
・製造業や建築業における設計図や図面の作成
・ゲーム業界等におけるCGの処理
・航空産業における軌道の計算
このように、現代の産業においては欠かすことのできない学問分野なのです。
高校生の場合、「自分が将来何をやりたいか」を明確に自覚している人は少数です。
そうした人たちの選択肢や視野が少しでも広がるように、5教科という形で現代社会の構成要素の基礎を学ぶことはやはり意義のあることだと思います。
もちろんそのためには、その「知識」が社会でどのような形で活用されているのか、を教えることが大切であり、また今の教育において欠けている部分なのではないか、とも思います。
以上、管理人が考える「高校で5教科を学ぶ2つの理由」を説明してみました。
今まさに学んでいる若い人達も、このように5教科を学ぶ意義を考えてもらえると、有意義な高校生活が送れるのではないでしょうか。
少なくとも受験のためだけに勉強するよりは5教科を学ぶことが楽しくなるはずです。
それでは。